AIのおかげで人類は考えなくなり思考停止していく
日本がどんどん置いて行かれている
情報化社会という言葉が生まれて30年ほどたつわけだが、多くの人が誤解していることがある。
文明の進化=情報の共有化ではない、ということだ。
インターネットが発達し、情報は瞬時に共有され、文明が進化すればするほど情報は共有されている、とみんな思っていると思う。
でもこれは一般常識レベルの情報だけ。最先端の情報は日本と世界でどんどん差が開いている。それこそ宇宙の膨張みたいにとんでもない速度で差がひらいている。残念で仕方がない。
ぼくは2017年にシリコンバレーのテスラに行って公道で自動運転車に試乗して、体感した。日本はいまだに公道で自動運転車は走れない。今年の春にはレベル3が走れる法案が通りそうだけど。まあ遅すぎる。
頭を使っていると勘違いしていませんか?
前置きがながくなったけど、言いたいのは、人類が、情報をもらっているだけで全然頭を使ってないことに気付きにくくなったということ。どういうことか具体例を示そう。
メガネのjinsという会社がある。ここではAI技術をつかって、店内にあるアイパッドのような端末に眼鏡をかけてのぞき込んだら、「あなたに似合う度90%」とか提案してくる。
「へぇ~私に似合う度90%なのか」って感心している場合じゃない。
自分に似合うか、自分がときめく眼鏡か、自分で考えようよ。って話。
世の中には、このようにユーザーに頭を使わせず、考えさせずに商品やサービスを売ろうとするサービスが乱立し始めた。
AIを使うと簡単にできるからだ。洋服も、本も、映画も、食品も、オンラインにつながっているとどこにいっても、毎日何かを我々に提案してくる。
なぜか????
それは、モノを売る時は、頭を使わずに思考停止している人に売るのが一番楽に売れるからだ。
今日からできる「考える力」を養う方法
頭の使い方はいろいろあるが、今日のAIによるリコメンド機能に関していえば、なにかをレコメンドされたときに、自分はなぜこれをリコメンドされているのだろう?とその理由を考えるクセをつけると良い。
たとえば、先ほどのJinsで言えば、自分の顔写真だけで似合う度を判定するということは、「顔の輪郭、目の大きさ、髪型、肌の色」などからAIが判定してると自分の頭で考えることができる。
そうすると、自分が欲しい形や色は関係ない(自分の欲望)は考慮されていないことに気付くはずだ。
あとはそれでも買うかどうか自分でじっくり考えればいい。思考停止してAIの判断にゆだねるのはまずいと言いたい。
そっと心の中で叫ぼう。俺の好みは俺が決めるから余計なお世話だ!と。